日本唾液ケア科学会は、適切な唾液検査を通じて口腔環境を評価し、効果的な唾液ケアを実現することが、口腔の健康維持において不可欠であると考えています。これまで、簡便さゆえに広く使用されてきた唾液検査ですが、取扱いに関する十分な検討がなされておらず、精度保証に課題があることが指摘されてきました。
そこで当学会は、歯科衛生士部会を中心に唾液を活用した医療提供の現状を把握し、統一基準に基づいた新たな取り組みを推進することを決定しました。まず第1弾として、口腔内のpH恒常性を維持し、う蝕との関係が明らかになっている「唾液緩衝能」に注目し、これに関する検査方法を調査し、科学的根拠に基づいた統一基準を策定していきます。
本取り組みを成功させるには、皆様のご協力が欠かせません。ぜひアンケートにご回答いただき、貴重な情報をお寄せくださいますようお願い申し上げます。皆様とともに、口腔の健康を守る新たな一歩を築いていきたいと考えております。